当サイトを開設した当初は出始めだったSNSについて。
ここでは『同人二次創作サイト』のネットマナーについて述べていますので、Pixivをはじめとした創作系SNSについて記していきます。尚、筆者がPixiv利用者であるため、基本的にPixivを前提とした記述になります。他の創作系SNSの場合は類似の機能に置き換えて考えていただければ幸いです。
絶対ルールじゃありません。押し付けでもありません。飽くまでもお願いです。
当サイトを開設した当初は出始めだったSNSについて。
ここでは『同人二次創作サイト』のネットマナーについて述べていますので、Pixivをはじめとした創作系SNSについて記していきます。尚、筆者がPixiv利用者であるため、基本的にPixivを前提とした記述になります。他の創作系SNSの場合は類似の機能に置き換えて考えていただければ幸いです。
PixivなどのSNSは創作を通じてコミュニケーションをすることが目的とされています。中には会員登録しなければ一切の作品閲覧が出来ないSNSもありますが、大抵は作品投稿をしたり、コメント投稿・メッセージ送信などのアクションを起こさなければ閲覧は可能なものです。
多くのユーザーが使用するSNSですから、基本的にクローズドな世界だった二次創作サイトとは違います。こういったSNSは本来は1次創作(オリジナル作品)を投稿閲覧するために作られているので、検索にも引っかかりますし、二次創作サイトにあった暗黙の了解もありません。
それを踏まえた上で利用しているのなら問題はありませんが、あまりにも作品の投稿が簡単に出来るようになったため、同人のルール(ジャンルごとのローカルルール)を知らないまま投稿している利用者も多いように思います。特にTwitterで投稿している創作者にその傾向は強いように思います。
原作を好きだとして、必ずしもその全員が二次創作を容認しているわけではないということを理解しているでしょうか。
オタク大国と言われる日本なので、多かれ少なかれ大抵の日本人は『同人』というものがあることは理解していると思います。しかし、それは恐らく、マスコミによって取り上げられるコスプレの存在とコミケというお祭りで自費出版物が出されているという程度ではないでしょうか。後は雑誌などに投稿されるキャラクターの絵を描くといったくらいかと思います。
恐らく大抵の非オタクの人たちは『原作の世界観・キャラクターを使って自分の考えた漫画・小説を書いてる』ということまでは理解していないと思います。
であるならば、とある作品(原作)を検索して出てきた二次創作に対して違和感を覚えるのではないでしょうか。中には原作者以外が描くそれらを嫌悪する人もいると思います。勿論、そこから同人にどっぷり嵌まったりする人もいるでしょうが。
非オタクの人たち、オタクでも二次創作に縁のない人たち(オリジナルだったり、研究系だったり、考察系だったり)にとっては『二次創作』というのは特殊な世界なのです。原作者ではない人が原作を使って原作とは全く異なる物語を描いているのです。それを面白いと思う人もいれば面白くないという人もいます。どちらもいて当然です。
なので、まずは二次創作をする場合は『これはある種の特殊な趣味趣向なんだ』ということを念頭に置いておかねばなりません。
インターネット発達以前は本当に趣味の世界だった二次創作。同好の士のみが集まる場所での作品の発表でした。
サイト全盛期には恐らくそれ以前に比べればかなりの同人人口が増えたと思います。様々な理由で同人誌発行には至らず趣味でノートやスケッチブックに書き散らしていた人たちがネットという場を得たことでオン専として活動を始めました。
しかし、同人人口が増えてもそこにはやはり『2次創作は隠れて然るべきもの』という認識はありました。いくらネットという場があっても、作品を発表するにはサイト構築というハードルがあったからだと思います。作品発表の場を作るだけの熱量のある同人者がサイトを作るようになったので、元々がそれなりに同人のルールというものを理解していたからだと思います。
そのため、所謂腐向けや年齢制限もの、夢、特殊性向、或いはナマモノなどそれぞれのジャンルや傾向に合わせて各サイトオーナーは様々な自衛手段とともにサイトを運営していました。
ネットは一見匿名性の高い世界です。ネットであれば何を言っても責任を取らなくていいといった風潮がありました。今はだいぶサイバー対策が進んでいるので、多少は厳しくなっていますが、それでもネットの匿名性を信じている人は多いです。そういった匿名性を信じ込んでいた人たちは自分が不快だと思った二次創作者に対して攻撃してくることもありました。それを防ぐためにサイトオーナーたちは自衛手段を講じ、同好の士以外がサイトにはたどり着けないように工夫をしていたのです。
勿論、自衛だけではなく閲覧者への配慮もありました。二次創作という分野を知らない人の目に入らないようにする、二次創作者・同ジャンル者であっても傾向の違う人の目に入らないようにする、万一目に入っても閲覧者がそのサイトを見るかどうか判断できるように注意書きをするなど、配慮と自衛をしてきたのです。
けれど、SNSの発達によって、この自衛手段のうち、全く無関係の人に見せないという策は取れなくなりました。いえ、完璧な自衛をしたければSNSを利用しなければいいだけなので、取れなくなったではなく、取れなくなることを選んだというべきでしょう。自衛と承認欲求(作品を見てもらいたいという欲求)を秤にかけて後者を選んだだけです。
ともかく、SNSを利用するということは『自分のジャンル・傾向に無関係の人にも作品があることを公表している』という状態です。創作系SNSを利用しているんだからお仲間でしょ、という意見を時折見かけますが、それは暴論です。創作系SNSを利用するのは二次創作者だけではなりません。寧ろ本来は二次創作のほうがおまけなんです。企業が運営する創作系SNSが著作権的にグレーな二次創作を積極的に扱うわけもなく、ユーザーが求めているから容認しているだけであり、容認するからには最低限の運営者の責任としてルールを設けているのです。
二次創作に免疫のない人たちもいる場所で二次創作を発表するのですから、当然、そういった利用者に対する配慮は必要となる思われます。ルールとして在るわけではありませんが、SNSはある意味公共の場でもあるので、お互いに気持ちよく利用するために配慮したほうがいいということです。そしてその手段がタグであり、キャプションであり、一歩進んでマイピクといった閲覧制限と考えます。
ここではこういった配慮を『住み分け』として記述していきます。
検索するときに真っ先に利用するのがタグだと思います。なので、タグにはジャンル・傾向・性向を記しておくことが望ましいです。
所謂原作名のタグです。大抵はその作品名をタグにします。しかしながら二次創作の面倒なところで、原作作品名を使うことを忌避されるジャンルもあります。そこはSNS内を調べて自ジャンルの作品タグについての判断をする必要があります。また、原作名からの派生タグも多く、例えば『刀剣乱舞』というジャンルであれば『刀剣乱腐』『刀剣乱夢』「創剣乱舞』などがあります。各ジャンル腐向けや夢は一目でわかるタグが出来ているようです。
ジャンルタグに腐・夢向けのタグがない場合は、『腐向け』『夢』もタグに追加しておくほうが良いでしょう。カプタグがある場合も付けておいたほうがいいでしょう。これは同好の士に見つけてもらいやすくするためでもあり、特定CPを除外したい人にマイナス検索できるようにするためでもあります。
女体化や成り代わり、性的志向の特殊なもの(リョナやカニバリズムなど)、死ネタといったものもタグ付けしておきましょう。死ネタについてはよく『ネタバレになるから付けたくない』という意見を見ます。けれど、原作では死なない原作キャラを自作品で死なせるのであれば、これは必須だと考えます。ネタバレよりも原作への敬意と原作ファンへの配慮のほうが大事です。
逆に救済(死んでいるキャラクターを生かす、不遇のキャラクターの立場を変える)なども原作否定ですから、記したほうが良いタグだと思います。
上記以外にジャンルの傾向によって必要なタグは違ってきますし、自分の作品の傾向を伝えるためにタグを付けましょう。最大数まで付けておいても問題ないですし、自分ではこれ以上は判らないと思えば、注意書きやキャプションに『必要と思われるタグがあれば追加お願いします』と閲覧者にお願いしてもいいと思います。
キャプションの内容も検索対象になっているので、注意しましょう。
キャプションは必ず目に入るところですので、ここに作品の傾向や注意事項を記しておきましょう。
なお、『なんでも許せる方向け』『なんでも許せる方だけどうぞ』は注意書きではありません。何も書かずにこれだけ書いているのであれば、それは投稿者としての責任放棄です。考えられる限りの注意事項を書き連ねたうえで書くのであれば、注意書きとしての用を為すでしょうが。
注意書きは閲覧者への配慮でもありますが、それ以上に自衛手段でもあります。『こういう作品ですよ、こういう傾向ですよ、それでもいいんですね?こういう傾向の作品だと承知の上で読むんだから文句言わないでね!』というわけです。注意事項に書いてあることで文句を言われたとしても、それはちゃんと本編前に告知しているのだから、読んだ人の自己責任だということになりますから。
マイピクは申請していないければ見ることは出来ませんから、あなたの作品を見ることを了承しているということになります。
キャプションやタグで悩むのは面倒臭い、どんな特殊傾向だろうがどんなジャンルだろうが自分の作品であれば閲覧するという人にだけ見てほしいというならば、マイピクにしてしまうのが簡単です。
また、特殊傾向(嫌われやヘイト、厳しめなど)ではマイピクにしている人も多いようです。但し、これらの多くは問題が発生して突撃されたから……という完全後手に回ったり、思考放棄して安易にマイピクにしたりしているケースも多いようですが。
Pixivの作品は外部の検索サイトの検索に引っかかります。しかしながらR-18タグをつけておくと検索に引っかからないらしく、外部の検索除けの為だけにR-18タグをつけている人もいます。これは本来のタグの使用方法ではないので、是非ともやめてほしいところです。検索されたくないなら、そもそもSNSを使うなというのが私の主張です。今は個人サイトも減り、ジャンルのサーチなども減っている状況です。そうすると、サイトを開設しても集客できないとSNSに移動するケースも多いようです。個人サイトという考えがない人もいるようですが。サーチが機能していないからというならば、検索されたくないならば、登録してサンプル投稿して、プロフィールや作品からサイトに誘導すればいいのではないですか?
色々意見はあると思いますが、そのSNSでの本来の使い方以外のタグは止めてほしいものです。
二次創作愛好者の閲覧についてのみ触れます。
作品を見つける際、ジャンルタグや思いつく限りのキーワードを入力して検索すると思います。そのうえで作品を探すと思いますが、そのときに色々な作品でタグを見て、自分の苦手とするものがあれば、都度マイナスを付け加える・ミュートすることをお勧めします。筆者はミュートしていますが、既にかなりの量でミュートしているので検索画面に『多くの作品がミュートされています』と出てしまいます。そうすれば不快な傾向を弾くことが出来ます。
作品を見る前には必ずキャプションを読みましょう。そこに説明がされているかもしれません。しかしながら、キャプションを日記にしている投稿者もいますし、全く関係のないことしか書かない投稿者もいます。そういった場合は『苦手な傾向が入っているかもしれない』と覚悟して、読むかどうかを自己判断しましょう。本当はタグとキャプションで判断できるのが一番いいんですけどね…。
また、不運にも苦手とする・嫌悪する傾向にぶち当たってしまった場合。腐向け苦手なのに、腐向けタグもCPタグもついておらず、キャプションにも書いていなかったら、本当に不運としか言いようがありません。その場合はその作品のことは直ぐに記憶から消去しましょう。ついでにその作者をミュートしてもいいかもしれません。タグやキャプションが機能していなかったら避けようがありませんから、作者ごと避けるしかないです。
但し、コメントやDMで文句を言うのは止めたほうがいいでしょう。労力の無駄です。
タグで重傷待機とか全裸待機とか続きを!とかタグ大喜利とか、検索の邪魔になるのでやめましょう。タグは検索のためのものです。
タメ口NGとまではいいませんが、正直印象はよくありません。が、平気で汚い言葉を使ったり、原作や原作キャラを貶めるようなコメントをしたり、上から目線の暴言吐いたりは止めましょう。折角のSNSです。人と人との交流です。気持ちよく円満に円滑に進めたいですよね。それには言葉遣いは大切です。
特に何かを指摘するような場合、誤字脱字程度ならいいかもしれないですが、内容的に特殊なタグをつけたほうがいいと指摘するようなケースや注意書きなどに配慮を求めるケースは要注意です。丁寧な言葉遣いを心がけましょう。投稿者側の不備(と思われる)ことを指摘する場合にはそのほうが受け入れられやすいです。あっちが悪いのに…と思うかもしれませんが、そこは交渉術というか処世術というか。社会でもそうですよね。要求を通したいときには上から目線よりも下手に出るほうが巧く行くことが多いです。でも、何故かコメントで指摘する人って上から目線で自分の要求が通って当然という態度なんですよね。勿論そうじゃない人もいますけど、こちらがそれ本当に必要?自衛範囲じゃない?と思う配慮を求める人に限って、喧嘩腰だったりします。
住み分けとか自衛とか配慮とかとは別のものですし、個人的な意見です。ここは飽くまでも『私的ネットマナー』であり、筆者が思うマナーなので、強制するつもりはありませんし、万人に受け入れられる考えだとも思っていません。1ユーザーの意見として捉えていただければ。
タグ:『続きを全裸待機』とか『スクロールバー仕事しろ』とか『涙腺決壊』といったタグ。これは検索対象にならんからやめてほしい。コメントに書きましょうよ。タグ大喜利も鬱陶しい。
キャプション:キャプションの意味、分かってますか?『作品などの説明』です。作品の内容や傾向、注意事項を記すのがキャプションです。関係のない日記擬きはブログでも借りてやってください。ランキング載せるのも悪くはないかもしれませんが、『ああ、この人承認欲求の強いナルシストだなー』と生ぬるい気持ちになります。日記もランキング報告も、本来のキャプションである説明文を書いたうえでのことならば何ら問題ありません。
『続きは○○が○○しました』系:明らかにタグでの『○○、××しなさい!』系遊びを期待している、自分の作品の続きが待たれているという自信過剰としか見えません。ウザいです。
『作者はチキンなので批評批判はNG』系:ワールドワイドウェブに作品公開しておいて批評批判を受け付けないというのはどうやっても無理です。正直、評価も批評も批判もされたくないなら公開せずにノートに書いて自分だけで楽しんでろと思います。誹謗中傷は論外ですが、評価・批評・批判は別に厳しい意見だけを指すものでもありませんし。それに受け付けても受け入れるかどうかは別なので、コメントやDMで批判(マイナス方向)でされてもスルーすればいいんです。私はスルーしまくってます。そんなコメント(DM)は来なかった!って。正当な指摘は受け容れて修正したりもしてますが、なぜかそういうコメントとかって言葉遣いが汚かったりするので、削除もしてます。