著作権…2次創作をしている人であれば、一度はこのことについて考えたりしたことがあるのではないでしょうか。
ここでは著作権そのものについては述べません。詳しく判りやすく解説しているサイトがありますので、そちらで確認なさってください。
また、この項目についてはマナーとは別物だと思います。が、ウェブサイトを閲覧している中で引っかかる部分も多いところですので敢えて取り入れました。
絶対ルールじゃありません。押し付けでもありません。飽くまでもお願いです。
著作権…2次創作をしている人であれば、一度はこのことについて考えたりしたことがあるのではないでしょうか。
ここでは著作権そのものについては述べません。詳しく判りやすく解説しているサイトがありますので、そちらで確認なさってください。
また、この項目についてはマナーとは別物だと思います。が、ウェブサイトを閲覧している中で引っかかる部分も多いところですので敢えて取り入れました。
当サイトでは管理人と管理人、管理人と閲覧者の関係において『してくれたら嬉しいなと思うこと』や『しないほうが無難なこと』を述べています。しかしながらこの項目については当サイト唯一の『してはいけないこと』となります。管理人と閲覧者の関係ではなく、2次創作者と著作権者の関係における事項だからです。
ウェブサイトに限らず『Copyright (C) 2009 ○○ All rights reserved』という表記を目にすることがあると思います。コピーライト表記・著作権表示などと言われるもので、ウェブサイトであれば『このサイトにあるもの全部○○が著作権を持っています』という主張となります。Copyrightは『著作権』 All rights reservedは『著作権所有』、直訳すると『全ての公民権を確保する』という意味です。
素材サイトやオリジナル創作のサイトであれば、全く問題はありません。
ですが、2次創作サイトではこの表記はしてはいけません。
それはなぜか。
2次創作には『原作』が存在します。原作のキャラクターを使い、原作の世界観を使い、作品を作るのが2次創作です。原作沿いの創作をする場合は原作のストーリーそのものまで利用することになります。
原作があるということは原作者という著作権者がいるわけです。
でもそこでコピーライト表記をしたらどうなるでしょう。
『原作も含めて全部の著作権を○○が持っています』そう主張していることになるのです。
2次創作をしている人が持っているのは、自分の作品に対してのみです。
著作権というのは主張しなくても作品が出来た段階で発生します。別にコピーライト表記をしていなくても著作権は発生しているんです。発表していなくても創作した段階で発生しているものなのです。
コピーライト表記をすると原作の著作権者の権利を侵害することになります。(元々2次創作自体が著作権者にお目溢ししてもらっているグレーゾーンなのですが…)
また、稀に『Copyright (C) 2009 原作者名・版権元 All rights reserved』と表示していることもあります。
これは『原作者・版権元に許可を取って創作しています』ということになります。本当に許可を貰っているのでなければ、この表記はしてはいけません。
なお、公式サイトの二次創作ガイドラインで必ずcopyright表記を入れるように指示されている場合もありますので、その場合は従いましょう。
それでもパクリ対策や牽制の為に著作権を表示したい…という場合は『(原作名)の著作権は原作者様・版権元様に帰属します。当サイト内におけるイラスト・文章の著作権は管理人に帰属します』と書くくらいが無難なのではないでしょうか。
創作活動をしてウェブサイトで発表しているとどこかで『パクられた』などの騒動を目にしたことがあるのではないでしょうか。自分がパクられた、パクったというのはそこまで多くはないと思いますが…。
パクりそのものについてはここでは述べませんが、1つだけ。パクる人は他者の創作物で自分が賞賛を受けて嬉しいのでしょうか?2次創作は原作やキャラクターに萌えて、その思いが嵩じてするものだと思っています。作る過程こそが2次創作の楽しみではないかと思っています。その1番楽しい過程を経ないで賞賛を受けることを空しいとは思わないのでしょうか…。思わないからパクるのでしょうね。
『パクられた!』と騒ぐ人たちもいるようですが…その際の『パクり』とされるものの大部分はネタ被りに過ぎないものです。
ネタが被ってもパクりではありません。
ネタというのは素材です。同じネタ・シチュエーションであってもストーリー展開・文章が同じでなければ『パクり』とはいえないのです。
『忙しい人のための簡略「提言騒動」話』というサイトに判りやすい例が提示してあります。(『箇条書きマジック』の項)
『忙しい人のための簡略「提言騒動」話』で2つの物語の設定を箇条書きにして例示してあるのですが、1つは白雪姫、もう1つは眠りの森の美女です。2つの童話を読んで、『白雪姫は眠りの森の美女のパクリだ!』『眠りの森の美女は白雪姫のパクリだ!』なんていう人はいませんよね?
ネタ被りなんてその程度のものなんです。
創作において、素材が同じであっても創作者によって自ずとそれぞれに個性が出ます。文章であれば文体であったり表現方法であったり、イラストなら色使いやタッチであったり…。
素材が同じ程度なら、『同じ萌えポイントの人がいるんだ』と喜ぶくらいでいいんじゃないでしょうか。
ネタ被りは誰にでもどこにでもあることです。ネタ被りをもってパクりというのは被害妄想です。
寧ろそのネタでどうオリジナリティを出すのかこそが重要だと考えています。
閲覧者側は通っているサイトと似た作品を見たからといってすぐに『パクり!』と騒がないようにしましょう。ネタ被りなのではないか、まずはそれを考え、明らかなパクリ(無断転載、文章をそのままコピペで利用、トレース)の場合に初めて騒ぎましょう。いえ、騒ぐことを勧めているわけではありません。
パクられていると思われる管理人へ連絡するのも、相手をよく見極めてからにしましょう。連絡されることを面倒臭いと思う人もいるかもしれません。連絡して欲しいと思う人もいるかもしれません。連絡されたくないと思う人もいるかもしれません。管理人それぞれの考えがあります。
もしかしたら連絡をしたことでトラブルが大きくなり、サイトが閉鎖されてしまう…なんて可能性だってあります。トラブル対処でサイトの更新が止まってしまうかもしれません。そういう可能性も考慮したうえで連絡するならしましょう。
ましてやパクったと思われるサイトに攻撃をするなんてことはしないようにしましょう。第三者が介入すると余計に事態がこじれるケースのほうが多いですから。
それでもどうしてもパクられていると思われる管理人へ連絡をしたい!というのであれば、『とても似た作品を別サイトで見かけました。もしかして別の名義でサイトを運営していらっしゃるんですか?』くらいのニュアンスで抑えておくほうがいいでしょう。
SNSではよく『ネタが被っている作品があればお知らせください、削除します』という表記を見ます。
しかし、これは必要がないことです。ネタには著作権はありません。そもそも二次創作は原作という共通の素材を許に創作されています。そして余程突飛なシチュエーションやネタでなければ、一部ネタが被るなんてことは少なくありません。そして一度世に出たネタは共感した人や面白いと思った人によって広がりを見せ、やがて定番ネタとなっていきます。けれど、上の項でも述べた通り、ネタが被っても表現方法や文章表現によって、全く別物になるのです。
確かに同じネタであれば、導入も盛り上がるところもオチも同じになってしまうこともあるでしょう。けれど、それは仕方のないことです。文章が全く同じ個所が複数あるのでもなければ、パクリ・盗作ではありませんし、それならば作品を下げる必要はないのです。まぁ、100%展開が同じだったら、疑われてしまうこともあるでしょう。けれど、作品を作れば、100%同じなんてことはそうそう起きるものではありません。
こういった注意書き表記があるのは、SNSの手軽さゆえに安易に『パクったでしょ!』的な凸をする閲覧者がいるからだと思います。そして、悲しいことにそれなりの数のパクリ創作があるからでしょう。長い月日創作サイトを運営し、SNSを利用していますが、つい先日初めてパクリ疑惑創作に遭遇しました。当初は『あれ?似てるな』と思った程度でしたが、翌日にはその作品が削除されており、後からパクリと思われる作品の作者に閲覧者が凸し、結果その作品は削除されていることを知りました。ただ、元作品の作者さんはその作品を見てはおられず、作者さんの知らないところで終息していたようです。この展開には少々疑問を感じました。当事者間での話し合いではなく、無関係の第三者によって終息していたのは、両作者さんにとって良いことだったのかどうか。全くの部外者である私が気にすることではないでしょうが。疑惑作品の作者にもし攻撃的な凸をしていたとしたら、それはやりすぎではないかとも思います。私自身は全く無関係の第三者でしかなくどういった指摘を行なったのかは判りませんので、必ずしも攻撃的な凸ではなく穏便な問い合わせだったのかもしれません。というか、穏便な問い合わせであってほしいとも思います。
正直なところ、あの作品は黒だっただろうなと思います。主人公の立ち位置、キーとなる出来事、科白、論調、オリキャラが起こす行動が全て同じでした。同じSNS内で、しかも同じジャンルの同じ傾向でそれをする意味が判りませんでした。恐らく、疑惑作品の作者は特に深い意味など持たずに作品を投稿したのでしょう。元となった作品を面白いと思い自分でも同じネタで書いてみたいと思って書いた、というあたりではないかと思っています。但し、あまりにも元作品と同じでした。
元作品もネタとしてみれば、その界隈ではありふれた、珍しくないネタでした。但し主人公の言動がそれまでにはなかなか見ないもので、行動も斬新でした。ありふれたネタでオリジナリティを出していたからこそ、受けていた作品だったと思います。
こういった安易なパクリが起こるのは、今時の様々なSNSでのモラルの低下も関係していると思います。Web上にあるものは全てフリー素材と言わんばかりに、無断転載や公式画像使用が横行しています。TwitterやPixivを見れば、かなりのユーザーが明らかに公式画像をアイコンにしています。正直、そういう人にフォローされるとブロックしたくなります。公式が素材として配布しているものならいいんですが、明らかに画面キャプチャや紙面キャプチャの人もいます。そういう人にはいつ公式から画像無断使用で訴えられたり使用料請求されたりしても知りませんよと言いたいです。
話があちらこちらと飛びましたが、
といったことを認識してほしいと思います。